令和6年6月22日
京都工芸繊維大学同窓会
会長 前田 利文
(繊維工学科 昭和48年卒)
この度、同窓会活動に携われておられます皆様のご縁と、ご推薦を頂き会長職を拝命いたしました前田利文でございます。私自身、同窓会活動の経歴は浅く、未熟であります。今後、皆様のご鞭撻、ご指導を頂きながら活動に邁進してゆきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。
令和4年秋に衣笠同窓会みらい基金の理事長に就任、引き続いてKIT同窓会の理事、副会長に就任いたしました。短い活動期間であります。思い起こせば、昭和48年に繊維学部繊維工学科を卒業して、繊維メーカーに就職、72歳で退職しました。卒業して既に50年以上が経過しました。その間、会社の中で与えられた職務を実行することに集中し、同窓会活動に関する配慮、参加意識は薄かったと思っております。同窓会活動よりも所属する学会組織の活動や業務情報の収集に集中していたように思います。退職後ご縁で同窓会活動に参加するようになりました。退職するまでは同級生に誘われ懇親会に数回程度参加しただけでした。そんな私ですが、今後は皆様のお力をお借りして同窓会の発展に少しでも寄与したいと頑張ります。ただ、在職中に各学会誌に発表されている論文を読み、作成者の経歴に母校の名を見出した時には思わず胸を張るような気分になりました。この思いが同窓会活動への入り口になったと思います。会長を拝命しましたことを機に改めて同窓会のHPを見ますとミッションステートメントに三項、ビジョンステートメントにも三項の見事な文章が記載されています。私はこの両ステートメントに全面的に賛同し、この内容に沿って活動を進めてゆきたいと考えております。しかし、短い同窓会活動の中で気になることが幾つかございます。まず第一点目は全体的に活動にかかわっていただいている人々の高齢化であります。具体的に平均年齢などデーターを集めているわけではないので、断定はできませんが、明らかにそう感じます。同窓会活動はある程度自分の時間を犠牲にする必要もあり、そんな時間を作ることができる役職や年齢が必要です。結果、ある程度の高齢者が活動することになるのは当然の帰結だと思います。しかし、10年後、20年後の活動者が十分に集まるかどうかといえば不安が残るところです。今からこの同窓会組織にいかに30歳代、40歳代以降の会員を積極的に取り込めるかということに知恵を絞らなければならないと考えております。その為にも若い現役学生の意識の中に「同窓会」の存在を刷り込ませるかということも含めて考えなければならぬ事が沢山あると思います。もちろんこの事は現役学生の諸君だけでなく卒業生の諸君にも当てはまることだと思います。極論は「活性化と活動会員の増」です。第二点目は同窓会活動に必要な収支の規模です。既に卒業されて久しい会員の皆様からの納入会費、及び各年度の卒業生の皆様からの会費総額は減少傾向にあります。同時に昨今の経済状況の中、物価の高騰などの影響もあり支出総額も微増傾向にあります。収入は微減、支出は微増という傾向が続いている最中、今後の収支バランスを具体的にどうとるかという事です。なかんずく支出総額の40%以上が母校の学生活動支援、研究支援に当てられています。これは同窓会活動の基本事項でなかなか削減できません。又他の費目で削減できる内容、規模は微々たるものだと思います。昔から言われる「入を増やし、出を減らす」事を考え、実行しなければならない時期が来たと思います。
現在、世の中の経済状況や若手の価値観の変化など「同窓会活動」にとっては決して順風とは言えない環境です。私自身微力ですが皆様のお力を頂き、精一杯頑張りますので、宜しくお願いいたします。
甲辰年を迎えて、思うこと
令和6年1月12日
京都工芸繊維大学同窓会
会長 八田 誠治
(1974年機械工学科卒)
令和6年甲辰歳。新年を迎え、KIT同窓会の皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申しあげます。コロナが通り過ぎ1年が経とうとして、これからというときに元旦の能登半島を中心とする大地震です。晴れやかな気持ちになれないのは日本国民全員ではないでしょうか。思い起こせば29年前の阪神淡路大震災も年明けの1月17日でした。
しかしながら、阪神淡路大震災も東日本大震災も困難を乗り越えて、不死鳥のように復興を成し遂げられてきました。1月1日に罹災された方々へは、心よりお見舞い申し上げるとともに、明日への希望を持ち続けてください。
さて、KIT同窓会も大学との連携を保ちながら、従来事業の実践(留学生との交流会、有名建造物の見学会、学生の各クラブ活動への援助、学園祭での学生援助etc)をはじめ、各支部基盤同窓会を中心に、同窓会会員の拡大を図っています。また、組織体制での見直しも着手しています。新たに中・四国地域の支部立ち上げの機運もたかまっています。
末筆になりますが、新年がKIT同窓会の皆様にとって良い年であることを祈願し、またKIT同窓会への変わらぬご協力、ご助言をお願いいたします。
2023年癸卯年の年頭のあいさつ
令和5年1月1日
京都工芸繊維大学同窓会
会長 八田 誠治
(1974年機械工学科卒)
あけましておめでとうございます。京都工芸繊維大学同窓生の皆さま方におかれましては、新年をつつがなく迎えられたことと、お慶び申し上げます。
「コロナ過でめでたさも中ぐらいなり」といった心境ですが、政府の行動制限のような指示もなく、観光地や繁華街には人出が戻りつつ、でも人々の顔からまだ完全にマスクが消えたわけではありません。
この様な状況のなかで、日頃は京都工芸繊維大学同窓会活動にご協力賜り、誠にありがとうございます。同窓会の種々の会議はオンラインが日常的になっており、また各支部や基盤同窓会におかれましても積極的にZoomを活用していただいております。
大学におきましてもオンデマンド配信方式の講義や対面方式の講義が復活し、実学を旨とする本大学の趣旨に戻りつつあります。昨年の松ヶ崎祭も11月19日,20日と学生たちは各種のイベントを精力的に行っており、同窓会としてもそれなりの支援を行わせていただきました。まだ飲食を伴う会合は控えており、学生食堂も営業時間が短縮されている状況です。
そんな中、昨年の秋に3年ぶりに「伝統建築見学会(11月23日)」を開催させていただきました。雨にもかかわらず30数名の方々の参加をいただき、久しぶりのフェイスtoフェイスの会合に皆様方の笑みが溢れていました。
今後、京都工芸繊維大学同窓会としては、大学の創立記念日行事の「本学出身三大学学長による鼎談」(2023.5.26)の開催をはじめ、6月17日には同窓会の代議員総会・会員総会を予定しております。その節には会員の皆様方、奮ってご参加のほどをお願いいたします。
とりとめのない内容ですが、癸卯年の年頭のあいさつとさせてもらいます。
めでたさも 中ぐらいなり おらが春
明けましておめでとうございます。
京都工芸繊維大学同窓会の皆様方には、2022年・令和4年(壬寅:みずのえとら)を迎えられたこと、お慶び申し上げます。
旧年はコロナ禍により、様々な活動に制約が生じた1年でしたが、そのような中であっても、感染症予防対策をしっかりと講じたうえで日々の活動をはじめ、日常生活に取り組まれたこと、お慶び申し上げます。
しかるに京都工芸繊維大学同窓会活動においては同窓会諸兄と力を合わせた行事等を行うことが出来ず、じゅくじたる思いです。しかしながら、各支部・基盤同窓会の方々からはご協力をいただきながら、本部役員一同、コロナ禍終息の出口をみつめ、準備をしていきたく思っています。その節にはご協力のほどをお願いいたします。
京都工芸繊維大学同窓会の皆様方にとって、オミクロン株を吹き飛ばして、幸多き年になりますことを祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。
令和4年1月1日
京都工芸繊維大学同窓会
会長 八田誠治
(機械工学科 昭和49年卒)
新年 明けましておめでとうございます。年頭に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
日頃は京都工芸繊維大学同窓会の活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
新型コロナウイルス対策のため、眼に見えた活動ができていない状態が続いていますが、お許しください。
さて、辛丑(かのとうし)年の年頭に置いてはむかいれ「めでたさも ちゅうぐらいなり おらが春」といった心境です。コロナウイルスの第3波が叫ばれる中で、不要不急の外出を控えての「年神様」をお迎えしている状態ですが、ワクチンの有効性を期待して、今年の春(4月)には大学キャンパスに堂々と新入生を迎い入れられることを期待しています。
また、2月、3月の卒業時の論文発表や、公聴会に置かれましても大学教職員の先生方には、オンライン発表や対面発表をハイブリッドに組み合させて努力をしておられることに敬意を表します。巣立っていく学生諸君にはいろいろと不便なことも在ったでしょうが、これも人生の糧となることを期待しています。
年頭の挨拶のつもりが、卒業時の時空まで飛ばせてしまいましたことを、お許しください。
令和3年1月1日
京都工芸繊維大学同窓会
会長 八田誠治
ウイズコロナでの船出と同窓会のさらなる飛躍を求めて
会長 八田誠治(機械工学科昭和49年卒)
2020年度京都工芸繊維大学同窓会(以下KIT同窓会と呼ぶ)の5月の理事会(書面会議)で推挙をうけ、6月の総会(書面会議)でKIT同窓会会長として信任を受けました、八田誠治です。
前山崎達夫会長の後を受け、KIT同窓会としては第6代目の会長となりますが、新型コロナウイルス感染状況の下で大変な船出が予想されます。
KIT同窓会は平成19(2007)年に産声を上げて13年経過しています。釈迦に説法かもしれませんが、京都工芸繊維大学の学部統一を受けて、それまでの同窓会であった京都工大会と衣笠同窓会も平成22(2010)年に合流して今日のKIT同窓会に至っています。KIT同窓会の新体制が整ったその年には大学とKIT同窓会が一体となって盛大に60周年(開学110周年)を迎えられたのが昨日のように思え、期待に胸ふくらませたものでした。しかし、その期待も萎んでいく中で前山崎達夫会長が新たな組織の在り方を示されました。その間にいろいろな考え方や、軋轢がありましたが、その垣根を取り払い、真に同窓会組織の在り方と体制を見直され、「会則」の改定と「会議体規程」の制定を行われました。2期4年にわたってのご苦労と、ご尽力は万人が認めているところです。
この新たな同窓会の体制を受け継ぎ、軌道に乗せ発展(おこがましい言い方ですが)させることが、私に課せられた使命と思っています。その中で会長という重責で武者震いばかりして足が思うように動かせない状態です。でも、今期の理事に就任していただいた方々は、同窓会活動に熱い思いを持っておられる方々ばかりで、英知と力をお借りして、理事をはじめ同窓生の皆様方のご協力の下で新たなる船出をしたく思います。
中でも、二つの会議を同窓会活動の根源として引き継いでいきたく思います。一つ目は「支部・基盤同窓会」です。同窓生で構成されたあらゆる個々の同窓会を集結させたもので25団体がKIT同窓会に集結し、それぞれの団体から理事、代議員が選出され組織運営を行っている。このことを説明していきたく思います。また、学生会員とOBとの交流であるクラブや同好会にも参加を呼び掛けていきます。若年層をも取り込んだ同窓会意識を盛り上げていきたく思います。また、「口は出さぬが、金はだす」の姿勢のもとで、会則に従って活動交付金をお渡ししていきますし、秋の「松ヶ崎祭」と連動して共同企画事業を行っていきたく思います。二つ目には大学と同窓会の「連絡協議会」の効率化と機能化です。これについては前山崎達夫会長からも申し送りを受けています。本学は実学(実験・実習)と研究開発に特色を持たせているので、対面授業を外したITを用いたオンライン授業ですべてが乗り切れるはずもなく、また新入生にはパソコン関連の機器の充実も課題になっています。さらに「京都工芸繊維大学基金」の基盤充実と合わせて、種々の課題に協力していきたく思います。
アンダーコロナ状態から脱却しても2,3年はウイズコロナの下での同窓会活動が予想されます。経済活動は従来の遅れを取り戻そうとしていますが、学術・文化・芸術などの社会活動は今までとは同じように行かないのではないかと思われます。仕事も会議も「オンライン会議」や「書面会議」に代わってしまうのが当たり前になるかもしれません。3つの密接を避けるためフェイスtoフェイスの会議は開かなくなるかも。
でも「同窓会活動の目的は会員相互の交流と親睦、ならびに大学への寄与」という不変のミッションの下では何か物足りなさを感じながら、社会状況の変化に対応していきたく思いますので、同窓生の皆様方、よろしくご協力のほどをお願いいたします。
任期を終えて
前会長 山崎達夫(養蚕学科昭和35年卒)
年明けに始まった新型コロナウイルスの災禍は、予想を超える感染力で世界中に拡散、未だ防御抑止の対策も儘ならず、収束の見込みも立っていません。
想定外の異常事態の発生を受け、同窓会の運営、日常活動は緊急の対応を迫られました。時期が年度末と重なり、例年行ってきた決算監査業務、新年度の事業計画や予算作成のための会合打合せが、大学の閉鎖で会場確保も出来ず最悪の状態におかれました。ことに本年度は役員改選期と重なり新役員の選考手続き等にも制約が生じ苦慮しました。この間支部・基盤同窓会には活動自粛を要請し、事務局職員の安全対応にも留意したところです。
政府の発する緊急事態宣言に伴う要請に従い、これまでの集合、対面による打合せ、会議等の開催は適わず、書面、メールなどの通信手段に頼る連絡、審議、決裁での対処をせざるを得ない状況におかれました。
会員、代議員、役員の皆様のご理解とご協力を頂き、ギリギリの所で、令和元年度を締め、本年度の事業計画、予算編成を行い、新役員の選出選任を終えることが出来ました。この間の連絡広報の手段が限られ、会員の皆様には大層ご心配ご不自由をお掛けすることになり申し訳なくお詫び申し上げます。
2期4年の任期を、この様な混乱の中で終えることに、会長就任時の経緯を思い返し、重なる想定外の出来事に運命の悪戯かと驚くばかりです。母校学部在学中の不勉強、不精勤の反省と悔悟の念もあり、与えられた任務を人生最後の勤めと心してお受けし都合4年の任期を果たし終えた今は、安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。この間、一方ならずご指導ご協力を頂いた会員、関係者の皆様方には、心より御礼と感謝を申し上げます。また在任中の不手際、非礼の数々についても、深くお詫び申し上げます。
振り返れば、会長就任にあたり、同窓会の運営に関しガバナンスの強化と組織機能の再生を掲げ、皆様のお力添えを拠り所に改革、活性化に全力を傾けました。新たに会の理念、目標を再確認して「ミッションステートメント」を制定、それに基づく会則の改定、組織の再構築と機能化を進めました。また活動の現場、拠点となる支部・基盤同窓会との連携強化に最重点を置き、オール同窓会の揺るぎない団結と連携体制の確立を目指しました。その成果は着実に実りつつあると実感しています。日常活動の領域では、学生会員との交流の場を提供し、支部・基盤同窓会との共同企画や相互支援を通じての新たな取り組みも始まりました。大学との関係においては、連絡協議会の機能を高め、教育研究支援や共通課題について理解を深めました。開学120周年・創立70周年記念行事では母校より基金基盤の充実強化の協力要請を受け、本会からの寄付と合せ、会員の皆様からも基金口座への直接振込でご協力を頂きました。直近では、コロナ禍で困窮、困惑する本年度新入学生会員全員に緊急奨学支援金を贈り、激励、支援を行いました。
これまで同窓会の運営諸活動は友情の絆を大切にした交流親睦を図ることを基本に、常に対面、集合、交流の形を取って進めて来ましたが、今回のコロナ禍により、人を避ける非接触と言う新状態での選択が求められることになりました。今後はデジタル革命の浸透やIT 化の流れを伴って、新事業モデルが現れ技術の分野でも変革が急速に進むことが予想されます。新しいフェーズでの会の運営、活動の在り方の再構築が必要です。逆境を逆手に、本会のさらなる発展向上と皆様方のご活躍ご健勝をご祈念申し上げ、退任のご挨拶とします。
連絡先:京都工芸繊維大学同窓会
〒606-0956 京都市左京区松ヶ崎鞍馬田町15-1
Tel:(075)724 7232